日本人のアイデンティティ
『日本沈没』 小松左京
 簡単なあらすじ
 地質学者の田所博士は、伊豆諸島で小島が一夜にして沈没するという事件を知り、奇妙な疑惑を持つようになる。そこで裏付け調査のために潜水艇で幸長信彦助教授、潜水艇乗りの小野寺俊夫とともに、日本海溝近くに潜る。その海底でかつて見たことのない乱泥流を目撃。これらの結果から博士は早ければ2年以内に大地殻変動が起こり日本列島の大部分は海に沈むという説を立てる。その情報を得た政府は、検討した結果、密かにD計画を立てる。それは地質調査を大々的に行い、破滅的な異変に備えて日本人と日本資産を海外へ運び出すという壮大なものだった。しかし、京都の大震災など異変は相次ぎ、計画は思ったようには進まなくなる。そんな中、ついに東京でも大地震が……。


 再映画化によるブーム再来の『日本沈没』。1973年の発表後大評判となり、国内SFでは空前の400万部を売る大ヒット作となった。日本列島が沈む理論を除いて、その他の部分はプレートテクトニクスの科学的説明がなされていたため、内容を本気で信じたり、不安になった人も多かったと言われている。
 日本列島という島の中で育った日本人。日本人のアイデンティティとはこの地理の中にあって確立するのだろうか。日本とは何か、日本人とは何かを問う作品である。
 なお、この物語には、世界中に散った日本人の物語を描く第二部が予定され、その後書かれなかったが、この7月になって谷甲州との共著による第二部が完成し刊行された。また小松作品には沈没後の日本がチラッと出てくる作品がいくつかある。
 小説以外にも、映像では、小説刊行直後に突貫で作られ大ヒットした映画『日本沈没(旧作)』、2006年7月公開の新作映画『日本沈没』、沈没していく日本各地の様子を描いたTVドラマがあり、マンガ版として、小説を元にしたさいとうたかを版と、新作映画の設定に近い一色登希彦版があり、他に作者公認のアンソロジーがでている。小説、映画、ドラマ、マンガはそれぞれ微妙に設定が異なっており、特に主人公の小野寺俊夫とヒロイン阿部玲子のキャラクター、2人の物語の展開は、作品によってかなり変わっている。

映画『日本沈没』オフィシャルサイト
『日本沈没』とくれば、以下の作品も!

『日本以外全部沈没』
  筒井康隆のパロディ小説。2006年夏映画公開!!
『果しなき流れの果に』
  小松左京の長編。日本沈没ともちょっとリンクしている。
『太陽の黙示録』
  かわぐちかいじの人気マンガ。大異変後の分断された日本が舞台。
『未来少年コナン』
  宮崎アニメの原点。日本どころか、世界中沈んだあとの物語です。
  原作はアレクザンダー・ケイの小説。
楽天ブックス
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日本沈没(2)一色登希彦版コミック
日本ふるさと沈没(アンソロジー)
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日本以外全部沈没
果しなき流れの果に
太陽の黙示録(1)
太陽の黙示録(2)
太陽の黙示録(3)
太陽の黙示録(4)
太陽の黙示録(5)
太陽の黙示録(6)
太陽の黙示録(7)
太陽の黙示録(8)
太陽の黙示録(9)
太陽の黙示録(10)
太陽の黙示録(11)
未来少年コナン(1)〜(7)セット (DVD)
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